アンケート調査に見る
ヘール・ボップ彗星に関する一般市民の意識について

      
槇 納 智 裕



  1. はじめに
     平成9年5月8日から5月16日の9日間にかけて、富良野市の主催により「へ一ル・ボップ彗星 写真展が富良野市内にて開催された。開催中は天候に恵まれない日が多かったにも関わらず、延べ 326名の入場者を記録するに至った。また富良野市の御厚意により開催期間中に会場内でアンケート調査実施の了解を得ることが出来た。今回はアンケート調査結果から見たへ一ル・ボップ彗星に関しての一般市民の意識について考えてみることとした。

  2. アンケート調査実施方法
     会場内のテーブルにアンケート調査票と回答箱を設置、無人の状態にて計9日間調査を実施した。

  3. アンケート調査設問及び調査結果について
     326名の入場者中、31名からの回答を得ることが出来た。以下、アンケート調査設問及び調査結果を併記する。


                       
    質問 1 性別を教えて下さい。
     1.男性(19名)  2.女性(12名)
    質問 2 年齢を教えて下さい。
     1. 0〜 9歳( 1名)
     4.40〜59歳( 8名)
     2.10〜19歳(12名)
     5.60〜79歳 ( 1名)
     3.20〜39名( 7名)
     6.80歳以上( 0名)
    質問 3 星を見ることがありますか?
     1.よく見る(11名)  2.あまり見ない(18名)  3.全く見ない( 2名)
    質問 4 へ一ル・ボップ彗星は見ましたか?
     1.見た(26名)  2.見なかった( 5名)
    質問 5 ヘール・ボップ彗星を見た方へ >>>彗星はどこで 見ましたか?
     1.街明かりの多いところ(10名)  2.街明かりの少ないところ(16名)
    質問 6 へ一ル・ボップ彗星を見た方へ >>>ヘール・ボップ彗星の印象は?
     1.感動した(22名)  2. こんなもんか( 4名)  3.がっかりした( 0名)
    質問 7 ヘール・ボップ彗星を見なかった方へ >>>見な かった理由は?
     1.興味がなかった( 1名)  2.忙しかった( 1名)  3.場所が分からなかった( 3名)
    質問 8 ヘール・ボップ彗星写真展の感想は?
     1.感動した(27名)  2.がっかりした( 0名)  3.その他( 2名)
     その他の意見 >>>「目で見た感じと全然違う」「作り物 みたい。立派すぎ」
    質問 9 最近街明かりで星が見えにくくなったことを、どう思 われますか?
     1.やむを得ないこと(11名)  2.残念なこと(15名)  3.その他( 5名)
     その他の意見 >>>「イベント時のライトダウン」「星空 保護地区の設定」
    質問10 星を見る道具を持ってますか?
     1.望遠鏡(6名)  2,双眼鏡(13名)  3.持ってない(12名)
    質問11 旭川天文同好会は星が好きな仲間の集まりです。
     望遠鏡なんか持ってなくても誰でも入会できます。興味ありますか?
     1.興味がある(15名)  2.興味がない(16名)
    質問12 旭川天文同好会へ興味があるとお答えの方 >>>資料を送ります。送付先を教えて下さい。
     1.送付先記載(12名)  2.未記載(3名)

  4. 結果に関する私の推察
    「質問3」と「質問4」を対比すると、普段星に興味が無い人でもヘール・ ボップ彗星は特別な“イベント”だったことが、推察できる。
    「質問5」と「質問6」を対比すると、見た場所に関わらず感動した人が多 いことが推察出来る。これはヘール・ボップ彗星の見え方の特徴であった “明るい光度としっかりとした像”に依る物と思われ、もし同様の質問を 百武彗星で行った場合は異なった回答を得たのかも知れない。
    「質問9」は回答が分かれた。“街灯と星空”の問題が社会問題として普 及するには、まだまだ時間を要するのでしょう。

  5. おわりに
     今回の調査の一番の印象は星空(彗星)に興味のある人は私の思ったより多かったことです。これは当然「ヘール・ボップ彗星」と言うイベントに依る物であると思います。へ一ル・ボップ彗星は私たちに仲間を増やすチヤンスを与えてくれました。今度は私たちがへ一ル・ボップ彗星に興味を持ってくれた人たちに対して「いかに興味を持続させるか」を考える必要があると思います。仲間を増やす積み重ねが天文愛好家の公民権獲得(光審問題解決等)につながるのだから。
     その後、この調査にも成果が現れました。それは富良野高校在校中の新谷君が調査をきっかけに旭川天文同好会に入会してくれたことです。彼は自然科学が大好きな生粋の天文少年。数少ない高校生会員として活躍してくれることを祈念します。希望通りの大学に行けるといいね。

 最後に当写真展開催に当たり、会員の皆様から多数の素晴らしい写真を貸り受けました。ここに記して謝意を表します。


会報”旭天”
星と旭川天文同好会の部屋