モンゴルにて

飯 田 由美子



モンゴルにて  モンゴル、MONGOLl A、“蒼き狼”と言われた、チンギス・ハーンを生み出した大地、「何に もない。」といわれながらも、憧れの土地でした。
 ゴビ砂漠に近いので、地平線が真っ直に見える海のように広いところなのかと思っていました。ところが、岡のようななだらかな山が幾つも連なっていました。その間を“高速道路”(実は簡易舗装)が通っています。
 首都ウランバートルから、北部の都市ダルハンの近くのゲル宿営地まで、そんな道路を5時間半ぐらい走りました。
 ゲルは30棟ぐらいあったと思います。1棟に4人の割合でした。私達のツアーがほぼ100人でした。他に十数人の人達がいました。谷間にブルドーザーで整地され、1日で立てられたようです。
 予定ではゲルの近くで観測、と言うことだったのですが空気が淀み、 9日の朝、山の上の観測地へバスで移動しました。
 その日の朝は少しですが雪が降り嫌な予感、観測地では青空が少しに厚い雲と薄雲が空を被っていました。
 さて、日食、始まった頃は雲の中、時間は過ぎていくばかりです。時々雲のべ一ルを通して欠けた太陽が見えました。あの雲がなかったら…と本当に祈りたい気分でした。
 雲の中で皆既になり、回りも私達の心も真っ暗(?)になった頃、フッと薄雲に入ってくれました。やった、コロナが見えた、黒い太陽は見えなかったけど、それでもラッキー!
 昔は恐竜たちが走り、後は人や馬たちが行き交うモンゴルの大地、でも日本とはほんのわずか、隔たりがあるようにも思いました。でも、日食旅行って本当に、なんてスリリング!





会報”旭天”
星と旭川天文同好会の部屋